2014年度 第2回フィールドワーク

@陸上自衛隊広報センター


 6月14日、陸上自衛隊広報センターにて第二回フィールドワークを行いました。

 今回のフィールドワークは、国家の安全保障を担う方々は実際にどのような活動をしているのかを知ることで、定例会で学習したテーマ「安全保障と憲法9条」について学びを深めようという目的で行われました。


 陸上自衛隊広報センターは、埼玉県朝霞市にある陸上自衛隊最大の広報施設です。陸上自衛隊の歴史・組織・装備についての様々な展示があります。

 

 広報センターには、和光市駅から徒歩20分程度で到着しました。自衛隊の駐屯地にある施設なので荘厳な雰囲気漂う施設なのかと思いきや、中に入ってみると意外にも、子供連れの家族や若い人達が多くにぎやかな雰囲気になっていました。

 

 広報センターは2階建てになっており、2階には陸上自衛隊の組織や役割、および歴史についての展示がありました。実際に使われた陸上自衛隊の制服や活動風景の写真などが展示されていて、陸上自衛隊が私達の想像する以上に広い範囲で活躍しているのだということを実感しました。

 

 1階には用途廃止車両として全国の駐屯地などに保管展示されていた車両や、試作車などが展示されていました。実際に見る戦車やヘリコプターは大迫力で、自衛官の方々はこれを運転し任務を遂行するのだと思うと、改めて国防を担うことの責任の重さを感じました。

 

 車両以外では、制服や装備が展示されていました。実際にそれらを身に付けることも可能で、陸上自衛隊が着用する防弾チョッキ(約4キロ)や行進訓練で担ぐリュックサック(約14キロ)の装備体験、空挺の落下傘を背負う体験ができました。自衛隊装備を身につけたFW参加者は、その予想以上の重みに驚いていました。その他にも、対戦車ヘリコプターAH-1Sの操縦席からの映像をもとに飛行と射撃の疑似体験ができるフライトシュミレータや、陸上自衛隊に関するムービーを鑑賞できる3Dシアターなど、大人から子どもまで幅広い世代が楽しめる施設となっていました。

 

 今回広報センターを訪問したことで、それまで深くは知らなかった自衛隊についての多様な知識を得ることができました。災害やテロなど、有事の際に私達の命を守ってくれるのは自衛隊の方々です。自分達の安全がどのように保障されているかについて自覚し、その上で自衛隊の方々への感謝の念、また、日本の安全保障のあり方についての問題意識や意見を持つこと。これが、守られている私達の最低限の責任なのではないかと感じました。

 

文責:矢部麻里菜