2020年度 体験入会ー事前学習

「働き方改革~コンビニの在り方を考える~」


 4月27日・28日の両日、Zoomを用いてオンライン形式で事前学習を行いました。新入生らに定例会を体験してもらうために、「働き方改革~コンビニの在り方を考える~」と題して、コンビニの歴史や現在コンビニが抱えている問題について学びました。

そもそもコンビニとは


 コンビニ発祥の地はアメリカだと言われています。20世紀のアメリカではスーパーの大型化や機械化、共働きの浸透や所得の増加などにより、目まぐるしく社会が変化していました。そんな中、スーパーにない「安さよりも速さ・気軽に利用できる小型店舗・人とのふれあい」を長所に持つコンビニが誕生し、発展していきました。つまり、アメリカのコンビニはスーパーの補完であると言えます。アメリカとは対照的に、日本にはもともと多くの小売店がありました。しかし、高度経済成長期にさしかかると低価格訴求を基軸にした大規模小売店が台頭し始め、商店街や零細な小売店を脅かすことになります。その対策として、売り場面積の制限等を目的とする大規模小売店立地法が施行されますが、大企業はこれに対応するために、売り場面積の小さな店舗を多数出店させ、流通をシステム化させていきます。これが日本におけるコンビニ拡大のきっかけです。

 その後、日本のコンビニは                            

①ドミナント戦略...ある地域に集中的に出店し、その地域の独占を目指す経営戦略   ②単品管理...欠品による機会損失を防ぐために1品ずつ商品管理を行うこと       ③新たな需要の創出...お弁当やおにぎり等の商品を生み出し、新しい需要を生むこと

 

以上のような方法をとることによって売上を伸ばしていきました。そうして流通を整えていく中で、24時間営業も広まっていったのです。

24時間営業のメリット・デメリット


 大学生(消費者)・コンビニチェーン本社・コンビニと提携する運送業者やメーカー・各店舗のオーナーという4つの立場から24時間営業のメリットやデメリットを考えました。新入生やサークル員の多くが「実際の働き手にとってデメリットが多いが、企業にとって利益は大きい」と考えているようでした。

 実際、営業時間を16時間から24時間に変えた結果、半年で売上が140%になったという研究結果があります。しかし、驚くべきことに深夜帯の売上は増加分40%のうちのわずか8%分しかなく、24時間営業することによって昼間の売上が増えているのです。この理由の一部は、「コンビニはいつでも開いている、気軽に行ける場所だ」という安心感から人々の来店回数が増えたこと売上増加の一因であると言われています。

コンビニの問題点のまとめ・現在の対策


 「いつでも、なんでも」ものが買えるコンビニ。コンビニが直面している問題は、24時間営業に起因するものだけではありません。食品ロス、店員の質低下、客層の限界...様々な問題点が指摘されているのです。また、現在新たに実行されている取り組みとしては近接する店舗の整理や自動つり銭機付きレジの導入、漫画の簡易マニュアルの配布などが挙げられます。また、24時間ジムとの併設や深夜無人営業を行っているコンビニも見受けられます。コンビニは、インフラとしての需要もある一方で、時代の流れに合わせた改革を必要としているのです。

所感


 私の家からはスーパーよりもコンビニの方が近く、深夜にも営業しているので頻繁に利用します。AI技術の発展に伴ってコンビニの無人営業化が進んでいることはよく耳にしていましたが、今回の事前学習で「いつでも、なんでも」買えるコンビニが時代の流れに合わせて変化していることを改めて実感しました。

 

文責:五十嵐 咲良