第2回 リフレクション

インターネット依存症


 

 7月10日、Web会議サービスであるZoomにて、事前学習や特別学習企画で学びを深めたテーマである「インターネット ~正しい向き合い方とは~」についてリフレクションを行いました。

論題「若者のインターネット依存症を予防するために①学校②企業③行政ができること」


 

 各班が学校、企業、行政の3つの立場から1つ選んで、その立場の観点から上記のお題を解決する案をプレゼンテーションしました。以下、各班の提案の概要を記載します。


【堀尾班(企業)】企業の視点から考えるネット予防への取り組み

 若者は日々ストレスのたまる現実世界から逃避をするためにネットを使用するが、その逃避に使用する媒体をネットにするのではなく本にするよう提案した。また、乗客の7割が電車内でスマホを使用するというデータから、堀尾班は「長時間目を引く電車内広告」を出版業界が打ち出すという事業を提案した。この施策は、出版社の売り上げ増加という利益面のメリットだけでなく社会貢献による企業のイメージアップという利益面以外のメリットにもつながると結論付けた。

 

【松原班(学校)】学校の視点から考えるネット予防への取り組み

 松原班では、ネットの過剰使用によって対人関係に支障をもたらしているという問題や、低年齢層がネットを使用することといったリテラシー面での問題に焦点を当てた。対人関係へ支障をもたらす点については、学校内でのスマホの使用を禁止したり保健室登校の生徒への対応策を考えたりするなど、オフラインでの人間関係の構築を推進するよう提案した。リテラシー面については、情報の根拠探しを習慣づける教育・誰もが依存しうることを喚起する教育・親子間での相互的な教育、の3つが有効である。

 

【神野班(行政)】行政の視点から考えるネット予防への取り組み

 神野班ではSNSよりもオンラインゲームのほうが依存患者が多いというデータからCPTAとAMSTという2つの提案をした。CPTAとは国からゲーム会社へのゲーム内容の規制とその規制をクリアした際には認証を与えるという策である。また、AMSTとは地方自治体未成年者のゲームプレイ状況を把握し、家族と共有するという策である。これらの策はゲーム依存を予防するだけではなく、広告効果など、様々な点でメリットが考えられる。

 

【田中(さ)班(学校)】第一回学園インターネットガイダンス 

 田中班は、①ガイダンス、②周囲の環境づくり、③LINEでの情報収集という3つの方法をSNS依存の対策として提案する。①のガイダンスでは、自分を客観的に見る「メタ認知」を生徒に促し、スマホの利用目的について客観的に分析してもらう。②については、先生と気軽にコミュニケーションをとれるような環境を整える。具体的には、夏休みにクラス会を開催友達や先生とのつながりを強めることで、生徒がスマホにのめり込まないよう手助けをしていく。③では、定期的にスマホの利用時間や生徒のネット利用に関して困っていることアンケートをとる。このアンケートを通じて、学校が今後SNS依存者の増加を防ぐために取るべき方針を考えることができる。

 

【伊良部班(行政)】行政の視点から考えるネット予防への取り組み

 伊良部班ではペアレントコントロールの義務化を施策として提案する。具体的には、子どものインターネット使用時間が一日当たり平均8時間以上であった場合、使用状況についての情報が政府に送られ、その情報を見た医師が依存と判断した場合にその子供の親が罰せられるという案である。医師に送る情報は暗号化され、開示する際も正規の手続きを踏んで行うため、プライバシーの面での問題はない。また、ペアレントコントロールが失敗した場合には親に罰金が科、子供に心療内科を受診させるという案提案した。

 

【田中(け)班(企業)】企業の視点から考えるネット予防への取り組み

 

 小・中学生において、他者とのつながりを意識してしまうことによって陥ってしまう依存である「きずな依存」に田中班は注目し、既存のアプリである「Forest(スマホ依存対策アプリ)」を活用する案を考えた。具体的には、このアプリを行政が一括購入し、各学校でインストールしてもらい、スマホ依存についての授業を実施してもらう。確実な収入を期待できるという企業側のメリットだけでなく、無償でアプリの機能を使えるという家庭側の利点も考えられるため、この施策は有効である。

所感


 

 学校、企業、行政という全く異なる3つの視点から考えられた様々な案に触れることができたとても興味深いリフレクションでした。オンラインという例年にはない春学期の活動で慣れないメンバーも多かったと思いますが、無事に春学期の活動を終えられてよかったです。早くみんなに対面で会えることを期待しています。

文責:堀尾 笙