2015年度 春合宿③

一億総活躍社会 ~子育て支援~


 2月10日、オリンピックセンターでの春合宿の一環として、グループCの事前学習が行われました。テーマは「夢を紡ぐ子育て支援~希望出生率1.8~」です。今回は小沢と由本によるプレゼンテーション形式で、テーマに関する日本の現状と今後の展望について学びました。

希望出生率とは


 このテーマが、アベノミクス新・三本の矢の中でも、「2060年に人口1億人程度を確保する」という長期visionの達成に向けて打ち出された政策に関わるものであることを確認しました。また、1971~1974年にかけての第2次ベビーブームの時期に2.14であった合計特殊出生率が、年々低下し、近年は1.26にまで落ち込んでいることを確認しました。その上で、希望出生率がアベノミクス新・三本の矢の中で新たに生まれた概念であり、結婚をして子供を産みたいという人の希望がすべて叶った場合の出生率のことを示すということをサークル員で共有しました。

具体的な方策


 希望出生率1.8の実現のために必要だと思われる具体的な方策について、数人ずつで話し合いを行いました。ここでは、若者の婚姻率を高めるための方策や働く母親への支援策、若者の経済的安定に向けての方策など、多様な側面からの方策が挙げられました。

父親への支援


 希望出生率1.8の実現には、多様なアプローチの仕方が考えられますが、今回はこのテーマに関するご講演をしていただく東浩司様の活動に合わせ、父親への支援に着目しました。今までは仕事に重点を置くことが多かった父親が、子育てと仕事を両立させるようになれば、ワークライフバランスの改善がもたらされ、企業、ひいては社会全体を変えていけるという大きな流れを確認し、勉強会に向けての準備としました。

所感


 1つの具体的な活動の詳細にこだわるのではなく、それがどのように国の政策である「希望出生率1.8」の実現という大きな目標につながっていくのか、広い視野で捉えられるように工夫しました。また、話し合いの中で、サークル員に各々の方策を考えてもらったことで、父親への子育て支援への新鮮味も感じてもらえたのではないかと思います。   

                                                   文責 小沢真緒